LifeBEANS九州

2012年8月 2日 (木)

国際会議「EIGHTEENTH SYMPOSIUM ON THERMOPHYSICAL PROPERTES」への参加報告

 平成24年6月24日-29日にアメリカコロラド州ボウルダーにて行われた「EIGHTEENTH SYMPOSIUM ON THERMOPHYSICAL PROPERTES」にてポスターセッションを行なってきました.学会の会場のボウルダーは海抜1マイル(1600m)にある都市で,会場であったUniversity of Colorado はロッキー山脈の中にありました.

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 この学会は熱物性に関する研究者が3年毎に集う世界的な会議であり,本プロジェクトの成果である面内方向の熱電特性評価の中の“微細構造中の熱・電子輸送特性の評価”についての報告を行ないました.ポスターセッションは盛況で,学会の参加者にはナノテクを用いた物性制御の研究を行なっている人も多く,非常に多くの人と深い議論をすることができました.やはり世界各国の研究者との討論は日本人との議論では気がつかないような問題点,着眼点があり,はっとさせられることが多かったです.また,学会ではここでしか見ることのできない各国の先端研究を拝聴することができましたし,現在取り組んでいるプロジェクトを進めるにおいて非常にためになる話を聞くことができました.また,微細構造における熱輸送についての話も多く,皆さんそこで苦労をなさっていると思うと同時に自身の研究の重要度と位置づけについても再確認しました.


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2011年1月26日 (水)

産学官連携「BEANSプロジェクト」の論文、国際学会MEMS2011で一挙に大量(7件)採択される

 MEMS技術分野で最も権威ある国際学会の一つ「IEEE MEMS2011@メキシコ・カンクーン(2011年1月23-27日)」において、BEANSプロジェクトの成果が一挙に7件採択された。ちなみに、昨年の発表件数は口頭75件、ポスター223件。全採択率は34%でした。


技術研究組合BEANS研究所(理事長:作田 久男)が実施しているBEANSプロジェクト((独)新エネルギー・産業技術総合開発機構より委託業務、平成20年度より5年間) は平成20年7月の開始以来、約60件の国内外特許出願や数百件に及ぶ成果の外部発表を行なってきました。3年目にあたる平成22年度はすでに150件の外部発表(論文発表、学会発表など)を行なっております。


 1月23-27日にメキシコ・カンクーンにて開催されますMEMS2011 (IEEE The 24th International Conference on Micro Electro Mechanical Systems, http://www.ieee-mems2011.org/) にBEANSプロジェクトより成果発表の論文を応募し、その結果として口頭発表2件、ポスター発表5件の合計7件の採択を実現しました。これだけ多くの論文が採択されたことは、BEANSプロジェクトの研究テーマが先端技術分野で注目されており、成果内容が高水準である事を示すものです。なお、採択された発表論文の内容は参考資料 #1~#7に記載しました。タイトルは正式論文表題ではなく、キャッチフレーズを書いております。


参考資料

【発表論文 7件】


#1 「3D構造への位置選択的自己組織化微粒子の配列」(口頭発表)

【筆者】阿波嵜実 他 : 3D BEANSセンター

【技術説明】トレンチ構造の側壁に選択的にポリスチレン微粒子を配列。また、トレンチ加工時に導入されるスキャロップ構造を利用して、ポリスチレン微粒子の配列状態を制御した。

【研究の背景と今後の展開】マイクロチャネル等を利用したデバイスでは大表面積の反応場が必要とされる。本研究では自己組織化現象を利用し、トレンチ構造にポリスチレン微粒子を配列し、大表面積の構造体を作製した。今回、トレンチ構造内部(側壁部)で位置選択的に微粒子を配列し、トレンチ加工時に形成されるスキャロップ構造を利用して配列状態の制御を行った。スキャロップ構造を積極的に利用する事で微粒子がランダムな配列からライン状配列になる事を確認した。また、ライン状に配列した微粒子のラインピッチ制御の可能性を示した。

【専門用語解説】自己組織化:自然と秩序が生じて、自分自身でパターンのある構造を作り出して、組織化していく現象 スキャロップ:Siトレンチ加工時に導入される周期構造

【問合せ先】

阿波嵜 実 BEANS研究所3D BEANSセンター(東京大学生産技術研究所 As405)

TEL:03-5452-6545    FAX:03-5452-6544     E-mail: mabasaki@beanspj.org


#2 「どんな隙間も均一製膜」  (口頭発表)

【筆者】山田英雄 他  :3D BEANS センター

【技術説明】耐熱温度の低いポリマー材料(PDMS)上へ超臨界製膜法を適用し、 PDMS流路内部へSiO2製膜に成功した。

【研究の背景と今後の展開】ポリマー材料は加工のし易さやコスト面からさまざまな分野で注目されているが、 耐熱温度が低いという問題があった。そこで、酸化剤にO3を用いることによりSiO2超臨界製膜の低温化、及びPDMS流路の親水化に成功した。 今後は、SiO2製膜のPDMS流路のガス透過防止膜としての有効性を検証していく。 

【問合せ先】

山田 英雄 BEANS研究所3D BEANSセンター(東京大学 生産技術研究所 As405)

TEL:03-5452-6545    FAX:03-5452-6544       E-mail:hyamada@beanspj.org

#3  「立体構造を使った高容量キャパシタ形成に成功」

【筆者】百瀬 健 他  :3D BEANSセンター

【技術説明】超臨界流体と呼ばれる特殊な流体中において,立体キャパシタを作製し,平面キャパシタの70倍の高容量化に成功。


【研究の背景と今後の展開】当グループでは,固体でも液体でも気体でもない超臨界流体と呼ばれる流体中において,金属錯体を還元あるいは酸化すると,複雑な立体構造内部に均一な金属/金属酸化物薄膜を形成することを明らかにしてきた。本発表ではこれらの技術を応用し,抵抗の低いシリコントレンチ上に誘電膜/金属膜を形成し,金属電極/誘電膜/シリコン電極の3層構造からなるキャパシタの形成に成功した。このキャパシタは同一サイズの平面的(非立体的)キャパシタに比べると70倍もの高い蓄電性能を有することを確認した。

【専門用語解説】高容量キャパシタ:より多くの電荷を蓄積することのできるキャパシタのこと ・超臨界流体:物質固有の臨界点を超えた高密度流体のこと。気相,液相,固相に続く第四相。

【問合せ先】

百瀬 健  BEANS研究所3D BEANSセンター(東京大学 生産技術研究所 As405)  

TEL:03-5452-6545    FAX:03-5452-6544       E-mail:tmomose@beanspj.org


#4  「摩耗しにくく、摩耗されても、特性が変わらないプローブ」

【筆者】李 永芳 他  :3D BEANSセンター

【技術説明】新規耐摩耗プローブの構造、設計、試作を行い、耐摩耗プローブの耐久性と描画安定性を確認した。

【研究の背景と今後の展開】 従来のリソグラフィは、用いる波長から、光の回折限界等で加工出来る最小サイズが限界に近づいてきている。その中、SPMリソグラフィはポスト光リソグラフィの有力な代替技術と言われている。しかし、プローブの先端の摩耗により、描画特性が不安定になり、描画できなくなる問題があり、スループットが低いため、SPMリソグラフィが工業的に実用していなかった。今後は耐摩耗プローブをアレイ状にすることで、SPMリソグラフィのスループットを向上させる。

【問合せ先】

李 永芳 Yongfang li BEANS研究所3D BEANSセンター(東京大学生産技術研究所 As405)

TEL:03-5452-6545    FAX:03-5452-6544       E-mail:yli@beanspj.org


#5  「誰でも作れる!ナノサイズのデコボコゲル 」

【筆者】柴田 秀彬 他  :Life BEANS センター

【技術説明】微細な溝を有するパターン上でゲルを作製することで、微細な凹凸構造を表面に有するゲルを作製した。

【研究の背景と今後の展開】ハイドロゲルはその組成により、生体適合性やセンサー機能などを持たせることができる。このハイドロゲル表面に微細な凹凸構造を作製することで、細胞接着形態の制御、センサーとしての高感度化などが期待される。本研究では、微細な溝を有するパターン上にゲルを作製するシンプルな方法を用いて、微細凹凸構造(最小140nmのライン形状)を有するゲルの作製に成功した。ここに細胞を撒くと、その微細表面形状に沿った形で、細胞が接着することが確認できた。今後は細胞接着の制御などにより、生体適合性機能の付与について検討していく

【問合せ先】

柴田 秀彬  BEANS研究所Life BEANSセンター(東京大学 生産技術研究所 As405)

TEL:03-5452-6545    FAX:03-5452-6544       E-mail:hshibata@beanspj.org


#6 「大面積電子織物の電導接点」

【筆者】クンプアン  ソマワン 他  :Macro BEANSセンター 

【技術説明】本発表は、繊維状基材連続微細加工としてシートデバイスの応用を広げるために縦横ファイバーの電気的な接触技術開発です。

【研究の背景と今後の展開】衣服にセンサや電気回路を埋め込む技術であるエレクトロニクス・テキスタイルの実現には機能性ファイバーの成形技術が必要です。成果内容は次のとおり① 横縦ファイバー表面の相互に電気接続するためのマイクロ/ナノ構造を考案した。② ダイコーティング及びリール・ツー・リールインプリント装置を用いて、繊維状基材上に、マイクロ構造の製作技術を開発した。③ 製作したスプリングカンチレバー構造は、繊維状デバイス応用として縦横ファイバーのギャップが良好な電気接続が480Ωの低接触抵抗で繰返し500回数を確認した。今後は開発したリール・ツー・リール連続プロセスを用いた高速度接点構造を製作する。

【専門用語解説】ファイバー上に熱インプリントされたPEDOT:PSS(有機導電性ポリマー材料)カンチレバーアレイはエレクトロニクステキスタイルに対して、可動接点構造です。

【問合せ先】

クンプアン ソマワン、 三宅 晃司、 伊藤 寿浩       

BEANS研究所Macro BEANSセンター(産業技術総合研究所)

TEL:029-868-3883   FAX:029-868-3884  E-mail: ksommawan@beanspj.org


#7 「特殊材料ガスを用いないプラズマ化学輸送法による多結晶Si成膜」

【筆者】横山 吉典 他 : Macro BEANSセンター 

【技術説明】プラズマ化学輸送法により大気圧で多結晶Si成膜を実現し、この膜を用いて歪ゲージ型の圧力センサを世界で初めて製作した。

【研究の背景と今後の展開】環境・エネルギーの分野ではSi膜に代表される機能膜の大面積プロセス化が進みつつある。特殊材料ガスを用いない開放スキャン型装置が実現されれば、真空チャンバーの大型化に歯止めをかけ、装置コストの低減に繋がると考えられる。今回、 300℃、700torrという低温・大気圧下で多結晶Si成膜を実現した。さらに、このSi膜を用いて歪ゲージ型の圧力センサを製作し、その機能を検証した。今後は、チャンバーを用いない大気圧での噴出し型成膜装置の実現を目指す。

【専門用語解説】プラズマ化学輸送法:水素プラズマを用いて固体Si原料を気相中に取りこみ成膜する手法のこと。


【問合せ先】  

横山吉典、村上隆昭、徳永隆志    

BEANS研究所Macro BEANSセンター(産業技術総合研究所)

TEL:029-868-3883   FAX:029-868-3884   yyokoyama@beanspj.org


【その他用語解説】

MEMS2011:マイクロ・ナノテクノロジー分野での主要な国際学会。アメリカ、欧州・アフリカ、アジア・オセアニアの各地域で順次開催されている。今年はメキシコのカンクーンにて開催される。

BEANS(Bio Electromechanical Autonomous Nano Systems)プロジェクト: 「異分野融合型次世代デバイス製造技術」を開発する国(経済産業省)プロジェクト。事業委託者は独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)。2008年から5年間のプロジェクト。


マイクロナノ、バイオの異分野融合領域研究開発を実施。産官学の異分野の専門家を結集して集中研方式で行っている。開発マネジメントはコスト、スピード、効率、計画性を重視した企業型マネジメント手法を取り入れている。知的財産権の取得を最も重視している。



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2010年10月29日 (金)

第27回「センサ・マイクロマシンと応用システム」シンポジウム報告

  電気学会センサ・マイクロマシン部門主催,第27回「センサ・マイクロマシンと応用システム」シンポジウムが2010年10月14日(木),15日(金)の2日間の日程で島根県松江市のくにびきメッセ(島根県立産業交流会館)にて(株)デンソーの川原氏を実行委員長として開催されました.本シンポジウムは日本機械学会マイクロ・ナノ工学専門会議主催(10/13-15),第2回「マイクロ・ナノ工学シンポジウム」,応用物理学会集積化MEMS技術研究会主催,第2回「集積化MEMSシンポジウム」(10/14-15)と同所同時開催されました.昨年より電気系、機械系と物理系の研究者が集い討議を行う場として,3つのシンポジウムが同じ会場にて同時に開催されています.1つのシンポジウムに参加すると他の2つのシンポジウムの参加が可能になっています.


  講演はPlenary 2件,Invited 2件,Oralが76 件,Poster 81件であり,実際のOral講演について自動車用MEMS,ナノバイオ材料とMEMS/NEMS,バイオセンシング,マイクロメディカルコンポーネント,フィジカルセンサ,プロセス・評価,プロセス技術,移動ロボットとケミカルセンサ,マイクロシステムと流体,マイクロアクチュエータ,ケミカルセンサ,表面・触覚センシング,最先端MMES実装技術1,2,センシングシステム,および企画セッションである集積化MEMSの応用と実用化1,2について,同時開催のシンポジウムと合わせて4つのパラレル・セッション形式で行われました.  

 BEANSプロジェクトからも以下のOral 4件,Poster 6件,同時開催シンポジウムに3件の発表がありました.

 

B1-2:Sommawan Khumpuang他,“Reel-to-Reel Compatible Patterning Technique for Conductive Polymer Microstructures”

B1-3:高松誠一他,“繊維状基板上への有機電子膜形成と製織技術を用いた大面積タッチセンサ”

B2-3:横山吉典他,“Siノズルを用いたSi微粒子のミスト吐出”

A3-4:Jung HeoYun他,“In Vivo Glucose Monitoring with Hydrogel Fibers”

P-1-8:張 毅他,“Spray Coating Technology of Thin and Uniform Photoresist Layer on Fiber Substrate”

P-1-11:大友明宏他,“スライドプレス型リールツーリール熱インプリントシステムの開発”

P-1-13:村上隆昭他,“プラズマ化学輸送法を用いた700Torrでのシリコン成膜”

P-1-15:柴山学久他,“ダイコーティング法による繊維状基材への連続的高速ナノ薄膜形成技術”

P-2-5:水頭英一他,“微生物を用いたマイクロ発電デバイスの開発”

P-6-1:加野智慎他,“マイクロゲルビーズを用いた微生物固定化利用に関する研究”

MNM-1B-7:冨澤泰他,“二物質同時接触型耐摩耗プローブのトライポロジー特性評価”

MNM-P11-1:西森勇貴他,“自己回帰モデルによるMEMS振動子パラメータ抽出法の提案”

MNM-P11-2:植木真治他,“ゲート・チャネル間電気機械相互作用を考慮したVibrating-Body Field Effect Transistorのモデリング”


 最終日の講演後には恒例の五十嵐賞等の表彰式が行われ,BEANSプロジェクトからはLife BEANSセンターの許允禎研究員が“In Vivo Glucose Monitoring with Hydrogel Fibers”の発表で4名の五十嵐賞の受賞候補に選ばれましたが,おしくも五十嵐賞の受賞は逃し,若手研究者優秀論文発表賞を受賞しました.

 


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         許允禎研究員表彰風景


 五十嵐賞は若手研究者(発表時点で35歳以下)による優秀な研究論文発表に対し授与されるものです.その他の受賞者は以下のとおりです.

■五十嵐賞

≫野田聡人@東京大学,

“表面センサネットワークのための低漏出ワイヤレス電力伝送”

■若手研究者優秀論文発表賞

≫榎本哲也@デンソー,

“赤外線吸収式マルチガスセンサ~超広帯域なファブリペロー分光器の開発~”

≫藤本祐士@立命館大学,

“圧力駆動バルーンアクチュエータの内視鏡的粘膜下層剥離手術用レトラクタシステムへの応用”

■最優秀ポスター賞

≫伊藤正敏@立命館大学,

“導電性液体を介した低拘束力配線手法のポテンショメータへの応用”

■最優秀論文賞

≫諫本圭史@サンテック,

“高速MEMSスキャナを用いたSS-OCT用高速波長走査型光源”

■優秀論文賞

≫Tetsuo Ohashi@島津製作所,

“Droplet-based PCR with Sample Preparation Using Magnetic Beads under the Control of Sol-gel Transition of Silicon Oil”

≫Kyungduck Park@東京大学,

“Novel Fabrication of Nanofluidic Channel and Behavior of Single DNA Molecules Induced by Nanoconfining Environment”

≫松崎 栄@東北大学,

“電気的接続をともなうLTCC基板とSi基板との陽極接合”

■技術展示賞≫ソニー(株)


 また,シンポジウムに併設して,技術展示が行われ,BEANSプロジェクトも技術展示,技術展示講演を行いました.

 

Beans          BEANS研究所技術展示


 尚,来年度は昨年度と同様に東京都江東区のタワーホール船堀において立命館大学の木股教授が実行委員長として開催されます.


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2009年6月16日 (火)

BEANS欧州調査-1:Leti - MMC Joint Workshop

EANSプロジェクトでは、関連技術の最新動向を調査し、研究開発推進へ反映することを目的に調査活動を推進していますが、今回6月8日~12日の5日間で欧州の主要研究機関4カ所、VTT:フィンランド、Fraunhofer ISC:ドイツ、IMEC:ベルギー、Leti:フランスを訪問し、調査してきました。
その第一弾としてLeti - MMC Joint Workshopについて報告します。

マイクロマシンセンターとフランスの研究機関CEA/Letiは昨秋、Micro-Nano領域の技術開発において連携して推進する旨の協定を結びました。今回その第1回目の活動として6月11~12日フランス・グルノーブルのMinatecにおいて、Leti - MMC Joint Workshopが開催され参加してきましたので報告します。

・参加者30名
(日本:9名、フィンランドVTT:2名、ドイツFraunhofer:1名、イタリアSTマイ
クロ:2名、スイス:1名、残りはLeti関係者)
・日本からの参加者(敬称略)
 藤田博之(東京大学生産技術研究所)
 安達千波矢(九州大学未来化学創造センター)
 岡野克哉(NEDO技術開発機構)
 浅野由香(経済産業省)
 八尋正幸(九州先端科学技術研究所)
 中田安一(リンテック(株))
 田中雅彦(住友精密工業(株)、STS(英国出向))
 片白雅浩((財)マイクロマシンセンター)
 安達淳治(BEANS研究所)
・プログラム
June 11, 2009
 ・Components / specific applications.
  Philippe Robert : Overview of MEMS activities/products at Léti
  中田安一: Micro-Nano Solutions at Lintec
  片白雅浩: Optical Applications at OLYMPUS
 ・Integration, Packaging & Reliability.
  Gilles Poupon : The strategy of MEMS packaging and 3D integration at
Léti
  Didier Bloch: MEMS Reliability studies
  安達淳治: Unique Packaging Solutions at Panasonic
  田中雅彦: Development Activities for MEMS & IC Packaging SPP and STS

 ・Standardization in the MEMS processes.
  François Perruchot : Towards  generic process flows for MEMS
  安達淳治: Current Status and Strategy of Standardization in MEMS
 ・Advanced components and NEMS.
  Philippe Andreucci : Development of NEMS  and the nanoVLSI Alliance
  安達淳治: Novel Fabrication Technology for 3D Nano-structures
  安達千波矢: Advancement in OLED application: Display and Lighting
  八尋正幸: Nanostructured Organic Semiconductors

June, 12, 2009
 ・Federating projects / collaborations.
  Leti CEO:Outlines of Leti in MicroNano Technology
  浅野由香:METI's INNOVATION POLICY
  藤田博之: BEANS Project: Hetero-functional Integrated Device
Technologies
  André Rouzaud: Projects of More than Moore Devices in FP7
 ・Dicussion Roundtable
 ・ST Microelectronics  Crolles のCMOSライン見学
 ・Letiの200mmMEMSラインの見学(4,000㎡)

・日本からは企業の技術とアプリケーション紹介、標準化への取り組み、BEANSプロジェクトの紹介と研究内容について10のプレゼンテーションを行いました。

・Letiは高いSiプロセス技術を有しており、その強みを生かし、More Mooreを推進するとともに、More than Mooreでは、他の研究機関とアライアンスを組み進めています。
・Heterogeneous  Technology Alliance
 Leti、Fraunhofer研究所、VTT、CSEMによる異分野融合技術開発
・NanoVLSI Alliance
 Leti、Caltech
 バイオ、センシング分野のNEMS開発

この活動の中で、日本とのアライアンス構築を標榜しており、その対象がMMC、BEANS研究所です。
今回は最後のディスカッションの結果、以下の3項目について協力関係を構築するための活動を開始することとしました。
1.Surface Functionalization
  (Bio, Chemical Sensingに向けた表面改質、修飾)
2.有機デバイス用バリア層、封止技術
  (水分、酸素のバリアー技術とその性能評価)
  有機デバイスとMEMSの融合デバイスの可能性を探る
  (例えばフォトクロミック材料の展開など)
  バイオデバイスへの有機半導体の適用
3.MEMS分野の国際標準化
  (材料評価、デバイス、プロセスの標準化)

        写真 参加者とMinatec

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(安達淳治)

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