NMEMS技術研究機構の活動紹介
技術研究組合NMEMS技術研究機構(NMEMS組合)はわが国の産学の先端技術力を結集し、NMEMS分野の研究開発事業を遂行することを目的にして、2011年7月に設立されました。 設立以降、NMEMS組合では次のような研究開発事業を手掛けてきております。
1)グリーンセンサ・ネットワークシステム(GSN)技術開発プロジェクト
20企業・研究機関などが参画し、2011年度から4年間に亘り、国/NEDOプロのグリーンセンサ・ネットワークシステム(GSN)技術開発プロジェクトの研究開発事業を実施し、革新的かつ実用的で安価な小型グリーンセンサを開発するとともに、それらを用いたネットワークシステムを構築して、環境計測やエネルギー消費量等の把握(見える化)及びエネルギー消費量の制御(最適化)を可能にするような省エネを目指す研究開発・実証を行っています。
2)社会課題対応センサーシステム先導研究
18企業・研究機関などが参画し、国/NEDOプロの社会課題対応センサーシステム先導研究を2013年度に実施しました。具体的には、社会・産業インフラの経年劣化に伴う老朽化問題や、震災等による突発的障害、農業・畜産のより安全安心で、TPP等自由貿易に対応してより競争力のある産業への脱皮、到来する少子高齢化社会における医療費高騰問題などの様々な社会課題を解決するセンサーシステム実現のための先導研究を行いました。本先導研究は2014年3月末日にて終了しました。
3)道路インフラモニタリングシステム(RIMS)研究開発プロジェクト
社会インフラの中で陸上貨物輸送量2,655億トンキロの92.3%を占め、国民の豊かな生活を支える道路インフラを対象に、先ずは高速道路を対象とし、将来的には一般道への展開を目指した道路インフラモニタリングシステム(RIMS:ROAD Infrastructure Monitoring System)の研究開発を行います。センサデバイス/システム/実装メーカ、産総研、大学、高速道路会社などが結集した産学官連携でユーザー参加型の研究体制を構築し、2014年度から5年間に亘り研究開発を進めていきます。
4)ライフラインコアモニタリングシステム(UCoMS)研究開発プロジェクト
一般財団法人マイクロマシンセンター、産業技術総合研究所、明星電気株式会社、沖電気工業株式会社および高砂熱学工業株式会社が研究コンソーシアムを結成し、2014年度から5年間に亘り、都市機能を支えるライフライン系の都市インフラの保全に資するライフラインコアモニタリングシステム(UCoMS:Utility Infrastructure Core Monitoring System)の研究開発が開始されました。 本組合は、外部の研究コンソーシアムが研究開発を進めるライフラインコアモニタリングシステムに対して共同研究・技術指導等の支援業務を実施することとしています。
(2014年8月記)