« 2025年度海外調査報告会を盛況に開催 | トップページ | 第45回マイクロナノ先端技術交流会 開催報告(2026年5月13日) »

2026年5月11日 (月)

「MEMS Engineer Forum 2026(MEF2026)」出展報告

 4月21日(火)~22日(水)に、ここ数年連続して会場となっている東京両国のKFCホール(写真1)にて開催されました。MMCは、MNOIC(MicroNano Open Innovation Center)事業を紹介するパネル展示を行いましたので、報告いたします(写真2,3)。
 MEFは国内外企業からの出資によりエンジニアを中心に運営され、シンポジウムと併設技術展示会の両輪で、MEMSに関する基礎技術ならびに隣接分野の技術において、エンジニアならではの視点と技量で、新しいカタチを形成し、そして融合させるユニークな国際会議です。今年の参加人数は2日間累計で958名 (別途ライブオンライン197名視聴) と前回MEF2025から3%増加しており過去最大級の参加者数です。また、今回も世界のトップクラスの講演者を揃え、参加者も最前線で活躍するエンジニアが多く、広報活動やマーケティングに効果的な会議で、MMCからも至近距離の会場であることも魅力の一つです。


 オープニング後のセッション” Now & Future of MEMS “では“Smart Materials, Smarter Devices: Piezoelectric Thin Films in MEMS Applications”と題して、National Tsing Hua University,TaiwanのProf. Weiliun Fangから、近年の先進的な製造技術を用いることにより、圧電体薄膜はスマートマテリアルとしてマイクロセンサやアクチュエータを開発する基盤技術となってきており、LiDARやヘッドアップディスプレイ向けのマイクロスキャンニングミラー、マイクロスピーカー向けの音響アクチュエータとして使われているとの発表がありました。

 これ以外の注目講演としては、ICEP Special Sessionとして国内唯一の次世代半導体製造企業ラピダスの野中敏央フェローから” The AI Era and the Transformation of Advanced Packaging Technologies”と題して、ラピダスが主導する次世代チップレット技術として、特に大型パネル基板をベースとしたアセンブリー手法、ファインピッチ配線技術、統合設計と製造の枠組み、信頼性を確保する評価・分析手法が紹介されました。


 またスウェーデンSilex Microsystems AB,CTOのDr. Niklas Svedin氏から” The Next Decade of MEMS Manufacturing and Technology– A View from The World’s Largest Pure-Play MEMS Foundry”と題して、今後10年間にMEMSやセンサーに求められる視点として、AI(Artificial Intelligence)が先進的なセンシングやエッジコンピューティング、マイクロアクチュエイティングを急速に統合している為、MEMSはあたかも人間の知覚データを脳に提供するようにデジタルAIの世界に知覚を与える人工感覚の役割を果たすことになり、その上で先進的で創造的な企業が医療技術や自立システム、拡張現実のような高い影響力のある応用商品で強い成長性をもって先進的MEMS需要をけん引すると紹介されました。


 展示はKFC Hall Foyer(3F)・KFC Hall 2nd (2F) ・KFC Hall Annex の3か所に分かれて開催され、国内外52企業・機関からの出展があり、またスポンサー企業・機関は22社と、こちらも過去最大級と盛況でした。基調講演の前には、ゴールドスポンサー企業のショートプロモーションビデオが放映され、スポンサー企業への配慮も感じられました。
 Web上で情報収集をすることが主流の現代で、この学会の参加者との直接会話ができることは貴重です。本会議は毎年開催されており、次回は(第18回MEF)は2027年4月21日(水)~22日(木)KFCホールでの開催が予定されています。

 

Mef2026_01写真1 会場のKFCホール

Mef2025_01_20260507132801
写真2 MEF2025

Mef2026_03
写真3 MNOICパネル展示

(MNOIC 鈴木 浩助)

 

|

« 2025年度海外調査報告会を盛況に開催 | トップページ | 第45回マイクロナノ先端技術交流会 開催報告(2026年5月13日) »

MNOIC/TIA」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 2025年度海外調査報告会を盛況に開催 | トップページ | 第45回マイクロナノ先端技術交流会 開催報告(2026年5月13日) »