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2022年9月29日 (木)

「2021年度 分野別動向調査報告書」発行について

 マイクロマシンセンターでは、国内外の最新かつ詳細なマイクロマシン・MEMSそして近年活発化しているナノ関連の研究開発の情報を収集・分析し、その技術動向を把握することを目的に、各年度MEMSの分野で代表的な国際会議を定点観測して、分野別動向調査報告書にまとめています。

 2021年度は“Transducers 2021(The 21th International Conference on Solid-State Sensors, Actuators and Microsystems)”と“MEMS2022(The 35th International Conference on Micro Electro Mechanical Systems)”を調査しました。

 “Transducers 2021”はマイクロセンサ、マイクロアクチュエータに関する最先端の研究開発事例が発表される国際会議で、1981年にボストン(米)での第1回会合以来、隔年に開催されています。
 今回は21回目となります。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2021年6月20日から25日にヴァーチャルで開催されました。
 投稿件数は550件で前回の1528件より64%減少しました。採択件数は395件(口頭136件、ポスター218件、その他41件)で、採択率は71.8%(前回42.9%)でした。
 地域別ではアジアが多く、国別では中国が40件(前回41件)でトップ、前回最多であった米国が29件(前回57件)で2位、日本29件(前回40件)と続きました。アジア諸国では台湾12件(前回10件)、シンガポール8件(前回1件)でした。欧州は、ドイツ6件(前回14件)、ベルギー6件(前回3件)、スイス5件(前回6件)等となりました。
 発表件数が多い分野は、Mechanical Sensor(38件)、Radiation/Material Substrate Sensor(14件)、Medical Power-MEMS(13件)、Fabrication Technologies (non-Silicon)(12件)、Medical Systems(12件)、Actuators(11件)となりました。

 “MEMS2022”はIEEEのMEMS技術に関する国際会議で、毎年開催されています。
今回は35回目となります。コロナウイルス感染拡大の影響で、2022年1月9日から13日にハイブリッドで開催されました(対面開催地は東京)。
 投稿件数は600件(前回518件)で、昨年より16%程度増加しました。採択された論文数は全体で275件(前回250件)、採択率は約46%(前回52%)でした。
 地域別ではアジアが多く、国別では、昨年に続き中国が70件(前回89件)でトップ、日本57件(前回41件)、米国54件(前回56件)、と続きました。アジア諸国は、台湾19件(前回13件)、韓国10件(前回9件)でした。欧州は、オランダ10件(前回2件)、イタリア7件(前回4件)、スイス6件(前回8件)、ドイツ5件(前回6件)等となりました。
 発表件数が多い分野は、Mechanical Sensor(68件)、Fabrication Technologies (non-Silicon)(42件)、Actuators(41件)、Design and Modeling(38件)、Fluidic(38件)、Tissue/Organ & Medical Applications(38件)、Radiation/ Material Substance Sensor(36件)、Material(33件)となりました。

 報告内容の詳細は、2021年度分野別調査報告書冊子のほか、マイクロマシンセンターのホームページ内の賛助会員のページにてご覧になることができます。

(調査研究・標準部長 時岡 秀忠)

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