第32回先端技術交流会を開催しました(9月20日)
9月20日(月)の午後からマイクロマシンセンター新テクノサロンで開かれたマイクロナノ先端技術交流会を開催しました。
今回のテーマは「バイオとエレクトロニクスの融合の新展開。サブタイトルとして、「生体とデバイスのしなやかで細やかな出会い」として、人とデバイスをつなぐ最新の取組みを、東京大学生産技術研究所教授の藤田博之先生からは「MEMSとバイオの融合ナノシステムの取組み」、東京大学工学研究科教授の染谷先生からは「人と機械を調和する伸縮性エレクトロニクスの最善性」と題してご講演をいただきました。
最初の藤田先生からは、バイオMEMSに関して、藤田先生の幅広いグローバルネットワークと、これまでのバイオMEMSの取組みを多くご紹介いただきました。 シリコンナノピンセットを用いて、DNAの放射線治療のダメージをリアルタイムで評価するなど、今後のがん治療や早期診断に活用できるのではないかと思うような、興味深いお話をいただきました。

また、最後には現在NEDOのプロジェクトで取り組んでいる環境振動で発電する、高効率エナジーハーベスタについてもご紹介いただきました。染谷先生の講演にも関係しますが、環境発電は配線レス、電池交換不要という観点で今後応用が急拡大していくと感じました。
東京大学の染谷先生からは、人の肌に張り付けられる伸縮性の有機デバイスを中心にご講演をいただきました。染谷先生のご講演は何年ぶりかにお聞きしましたが、技術的に大きく進展しており驚きました。 有機デバイスの厚みが数ミクロンの薄さとなり、生体にぴったりと貼りつき、身に着けていることを忘れるほどになっています。 また、伸縮性が高いと信頼性等で課題が生じるイメージがありましたが、実用に近い信頼性を確保していました。 この技術は、ウェアラブルデバイス、バイタルセンシングなど、トリリオンセンサ社会に向けて、応用範囲が急拡大していくと感じており。 実用化に向けては電源、生体適合性、無線通信等まだやることがあると思いますが、新たなビジネスとして拡大していくのではないかと感じました。

また、講演会後の懇親会では、ご講演いただいた先生方を囲んでバイオエレクトロニクス、ウェアラブルエレクトロニクスの今後の展望について活発な意見交換が行われました。
<産業交流部 今本浩史>
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