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2015年7月14日 (火)

GSNプロジェクトの成果普及に向けて

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と技術研究組合NMEMS技術研究機構との共同研究開発事業「グリーンセンサネットワークシステム技術開発プロジェクト」(GSNプロジェクト)が平成27年3月に終了し、その成果として41件の発明が特許出願されました。

 これらのGSN特許は、センサ端末、無線、センサネットワークシステムなどのグリーンセンサネットワークシステムを構築する際の共通基盤となる領域を“プラットホーム特許”と位置付け、国立研究開発法人産業技術総合研究所と一般財団法人マイクロマシンセンターで出願・権利化を行い、また、自立電源、グリーンMEMSセンサ、システム利用・低消費電力化アプリケーションなどの領域については各テーマを担当したプロジェクト参加企業・大学で出願・権利化を行いました。
 


 GSN特許の成果普及については、GSNプロジェクト参加者の合意のもとに「GSNプロジェクトの特許の利用(実施許諾)の指針」をとりまとめ、GSNプロジェクトの特許権の普及に向けて技術研究組合NMEMS技術研究機構のホームページによるGSNプロジェクトの成果である特許権の情報提供及び特許権の利用を希望する第三者からの問合せへの窓口構築を行う予定です。
 また、“プラットホーム特許”に含まれる特許技術は、センサネットワークの監視対象エリア内を一体的に監視するのではなく、監視対象エリア内のセンサの位置の違いに応じた詳細な環境変化を監視することができる技術であり、いろいろなアプリケーションにも対応できる技術です。“プラットホーム特許”として出願したもののうち、現在までに次のものが特許登録になっています。
  特許第5593486号 センサネットワークシステム
   (権利者:産業技術総合研究所、マイクロマシンセンター)
  特許第5641381号 センサ端末
   (権利者:マイクロマシンセンター)
  特許第5754750号 無線センサ端末
   (権利者:産業技術総合研究所、マイクロマシンセンター)
  
 マイクロマシンセンターでは、“プラットホーム特許”について、国立研究開発法人産業技術総合研究所と連携して、「GSNプロジェクトの特許の利用(実施許諾)の指針」からさらに実施料を大幅に低減するなどの内容を盛り込んだ「プラットホーム特許の利用(実施許諾)の指針」をとりまとめました。さらに、マイクロマシンセンターのMEMS協議会の下にMEMS関連企業を主要メンバーとする「スマートセンシングネットワーク研究会」を発足させ、プラットホーム特許の普及促進を図っていきます。
 なお、“プラットホーム特許”の内容及び「プラットホーム特許の利用(実施許諾)の指針」については、技術研究組合NMEMS技術研究機構のホームページで公開していく予定です。


   <成果普及部 阿出川俊一>

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