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2015年2月16日 (月)

第24回 MEMS講習会(2/5)開催報告

 第24回 MEMS講習会を「ロボット産業や新産業革命インダストリー4.0におけるMEMS/センサへの期待」をテーマに、平成27年2月5日(木)午後、一般財団法人マイクロマシンセンター・新テクノサロンにて開催いたしました。ご存知のように、MEMEを用いたセンサシステムはスマホを中心に大量に使われており、今後はIOTが牽引して「1兆個のセンサの時代が来る」として注目を浴びています。また他の側面では、センサは新しい産業革命、あるいは製造業革命のキーデバイスとしても大きな注目を集めています。これはセンサや数々のモニタリングシステムが製造業に入ることで、従来の物流や生産量の管理に加えて、品質や製造設備のモニタリング、メンテナンスの時期推定、効率運用まで含めて有効利用しようとするものです。更に研究開発から実用化に至りつつある産業領域で、近年注目を集めているロボット産業へのMEMS/センサの期待も、言うまでもなく、新しい産業として控えています。このような背景の中で当該テーマにて企画を致しましたが、大変好評で、HPやマールマガジンにて告知を行って、僅か1週間で定員の70名に達したため、早期に締切をさせて頂いたほどです。今回は70名の参加者に聴講頂きまして満員御礼でした。講師の方々は勿論のこと、御参加頂いた方、交流会で熱心に交流された方々に感謝したいと思います。

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写真1 会場の様子

 最初に基調講演として「ロボット産業、社会インフラ整備等に必須なセンサ関連技術とその展望を東京大学 大学院・情報理工学系研究科教授 下山 勲氏にお願いしました。先生のご講演は、MEMS技術からロボット応用、各種モニタリングシステムと大変幅広い概念から技術細部に至るまで詳細なものでした。特にロボットが必要とするセンサは物理センサから化学センサ、生体センサまで殆ど全てのセンサ領域に渡っていることが印象的でした。  続いて特別講演 は「インダストリー4.0 ドイツが進める新産業革命のインパクト」 ドイツ貿易・投資振興機関・日本代表の浅川 石見氏でした。ドイツがセンサやネットワークを含むIT技術をどのように活用して製造業の効率をあげようとしているのかを、行政や産業技術に側面からご紹介頂きました。この中でドイツが引き続き製造業を国内主要産業においていること、またドイツでは非常にたくさんの中小企業が活躍し、ドイツ製造業を支えていることも判りました。

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写真2 基調講演の下山教授

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写真3 特別講演のドイツ貿易・投資振興機関・浅川代表
 

 二番目のセッションは「最先端の研究から」と題して3つの興味ある講演です。その最初は「開発課題が目白押し、人と接するロボットのセンサ」 と題して理化学研究所、理研-住友理工(東海ゴム)人間共存ロボット連携センター・チームリーダー 向井 利春氏です。向井先生のご研究は、スマートラバーセンサと言うゴム製の静電容量式触覚センサを用いたロボットの研究開発です。この柔軟で大面積が可能な触覚センサを使った柔らかい動作をするロボット、2次元触覚分布計測、足圧計測センサ、床ずれ防止マットレス等の応用に加えて、最近では高感度信号処理と組み合わせることで、心拍センサとしても活用可能とのことです。同セッション2つ目の講演は「羽毛よりも軽いヘルスケアセンサ向け有機トランジスタ回路」 と題した東京大学大学院・染谷研究室 特任助教の横田 知之氏からです。先生のご研究の特徴は何と言っても1.2ミクロンメータ厚の有機PET基板の上に、有機トランジスタや有機EL等を搭載し、柔軟で超軽量なセンサを作成し、フレキシブルなタッチセンサー等を開発されています。

 同セッションの三番目のご講演は、「ロボットにおけるセンシング技術」 と題して千葉工業大学・未来ロボット技術研究センター所長の古田 貴之氏です。古田先生には北野共生プロジェクト時代に青山にご訪問させて頂いた経緯があって、ご紹介の時にそのことに触れると、古田先生が懐かしそうにされていました。古田先生は千葉工業大学の常任理事でもあり、大学の経営にも大きくかかわっておられます。古田先生の御話は、原発のモニターのような極限ロボットから、自動車の自動運転まで多様であって、ロボット技術が産業や社会に深く関わっていることが良く判りました。またユニークで聴衆を引き込むような講演で楽しい時間を共有させて頂きました。更に大学の経営に深く関わることで優れた技術が世界の中枢で生きる様子を垣間見ることが出来ました。

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写真4 介護関連ロボットとスマートゴム触覚センサ(向井先生)

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写真5 薄膜基板上の有機デバイスを用いた柔軟センサ(横田先生)

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写真6 ロボットにおけるセンシング技術(吉田先生)

 最後のセッションはMEMSファンドリーサービス産業委員会企業からの報告として、2つの講演があり、「MEMSファンドリーサービス産業委員会活動紹介」と題してファンドリーサービス産業委員会・委員長 の貫井 晋氏から、「センサに係るコンパクトモデリング・数理最適化技術の御紹介」  と題してNTTデータ数理システムの望月 俊輔氏から講演がありました。   

  その後、ネットワーク交流会でも、講師の方々を囲んで熱心な交流が行われました。今後もMEMS協議会では新しい風・産業界の空気を読みながらセミナーを開催していきたいと思います。

(MEMS協議会 事務局次長 三原)

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写真7 貫井委員長からファンダリーネットワークのご紹介

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写真8 会場の様子

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