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2014年7月16日 (水)

NMEMS組合が提案した「道路インフラ状態モニタリング用センサシステム開発」がNEDO公募事業「インフラ維持管理・更新等の社会課題対応システム開発プロジェクト」に採択

 このたび技術研究組合NMEMS技術研究機構(以下NMEMS組合と略す)が提案した「道路インフラ状態モニタリング用センサシステム開発」が独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業「インフラ維持管理・更新等の社会課題対応システム開発プロジェクト」に採択されました。

 社会インフラの中で陸上貨物輸送量2,655億トンキロの92.3%(2,451億トンキロ、出典:陸運統計要覧、道路交通センサス)を占め、国民の豊かな生活を支える道路インフラを対象に、国民生活に与える影響度とその維持管理体制の状況を踏まえ、先ずは高速道路を対象とし、将来的には一般道への展開を目指して、「道路インフラ状態モニタリング用センサシステム」を提案しました。この無線センサネットワークを活用したシステムは従来の点検技術を補完し、道路インフラの状態を常時・継続的・網羅的に把握することを可能とし、さらには、容易にアクセスできない場所のモニタリングや災害等の突発事象への対応にも適しています。

 本研究では橋梁、道路付帯物、法面を対象にして、環境エネルギを利用した自立電源を有し、各フィールドのモニタリングに適した新規の小型、安価、高性能、高耐久性の無線センサ端末を開発します。無線通信センサネットワークや高耐久性のパッケージングに関しては共通化を図り、効率的な開発を行うとともに道路インフラを統合したトータルな維持管理が可能なシステムを構築します。なお、高速道路会社、センサ企業、通信システム企業、実装企業が連携することにより、道路インフラ全般のニーズに沿ったシステムを開発します。開発したモニタリングシステムにより、各フィールドの劣化・損傷診断が可能となり、高速道路で得られた成果を一般道に展開することで、道路インフラの長寿命化が達成できると考えています。これにより、安全・安心で豊かな国民生活に貢献して参ります。提案したシステム構成を図1に、研究開発体制を図2に示します。

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    図1 提案した道路インフラ状態モニタリング用センサシステム構成図

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                   図2 研究開発体制

 今回のNEDOからの採択通知を受け、NMEMS組合ではセンサデバイス/システム/実装メーカ、産総研、大学、高速道路会社などが結集した産学連携でユーザー参加型の研究体制を構築し、わが国の社会課題解決に資する「道路インフラ状態モニタリング用センサシステム」の実現を目指して研究開発を推進していきます。研究期間は本年度から平成30年度までの5年間となります。今後得られました成果に関しましては、随時発表していくこととしております。

<NMEMS組合 武田 宗久>


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