第20回日本未病システム学会学術総会にてMNOICの展示
何度もご案内していますようにMNOICは、日本発のMEMS分野での本格的なオープンイノベーションを実施する活動です。お陰さまでユーザも増え、次第に認知されて来たと自負しております。しかし、本来のオープンイノベーションとは、異分野であってもここで活動することによって、容易に研究開発や事業化が可能になることと考えます。
今回、一橋大学一橋講堂にて、11月9日~10日に開催されました第20回日本未病システム学会学術総会にて、その企業展示としてMNOICを出展致しましたので報告します。今回の学会の全体テーマ「超高齢社会における未病イノベーション~動き出した未病八策」でした。なお、未病とは聞きなれない方もおられると思いますが、「病気ではないが、健康でもない状態。自覚症状はないが検査結果に異常がある場合と、自覚症状はあるが検査結果に異常がない場合、そして「病気」とは「自覚症状もあるが検査でも異常がある状態」と定義されています。
MEMS分野でも最近の社会課題対応デバイスとして、橋梁等の建築物のモニタリングシステムの中で注目されてきていますが、これを人間のモニタリングに置き換えると、この学会の研究対象である未病状態で的確にセンシングできるならは発病に至る前、即ち病気予備軍の段階で健康維持や発病防止ができ、個人のQOLを大幅に高めると同時に、国家的に爆発し続ける医療費を大幅に削減出来る期待があります。
このような背景から、本学会に技術展示を行いました。他の展示として機器展示が2点ありました。これらは心拍を計測して交感神経が活性な状態、と副交感神経主導で穏やかな状態をモニタリングする機器でした。今後は心拍に加えてMEMSで計測出来る様々なバイタルサインを得て、より確度の高いモニタリングが可能になると考えられます。なお、本学会では講演会やポスター報告が開催され、如何に未病状態を事前にモニタリングするか?或いは未病状態のメカニズム、地域での健康管理活動等を議論されていました。(MEMS協議会・MNOIC研究企画 三原 孝士)
写真 展示会場の様子
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