欧州Guardian Angelsプロジェクトとの国際ビジネス交流会の開催
MEMS協議会はMEMSおよびマイクロナノ産業領域における産官学連携のハブとして機能していると信じていますが、更に海外のアフィリエート、研究所や大学等の交流も盛んで国際ワークショップやセミナー等を開催しています。今回、7月3日に開催致しました、ナノマイクロビジネス展(7月3日から5日、東京ビッグサイト)の最大イベントである第19回国際マイクロマシン・ナノテクシンポジウムの基調講演者であり、欧州Guardian Angels(GA)プロジェクトのChair and CoordinatorであるスイスEPFLのAdrian Ionescu教授の来日に合わせ、また同席されたGAプロジェクトビジネス担当のKarin
Jaymes様とのビジネス交流会を開催しましたので報告致します。場所は一般財団法人マイクロマシンセンター会議室、日時は7月8日(月)の午後でした。尚このイベントはMEMS協議会・国際交流事業の一環として、企画いたしました。また国際的な研究所(プロジェクト)と企業の連携を含めたビジネス交流の意味が強いと判断したため、今回はMEMS協議会の会員向けの交流会と致しました。

写真1 Karin Jaymes様とAdrian Ionescu教授(右)
既に多くの方々が第19回国際マイクロマシン・ナノテクシンポジウムにて、欧州GAプロジェクトのご講演をお聞きになったとは思いますが、GAプロジェクトはスイスEPFLの主導する先導研究プロジェクトでエネルギーハーベストデバイスと超低消費電力デバイス、MEMSセンサー、ナノデバイスセンサー及びそのセンサーシステムを用いて、ゼロエネルギで見守りシステムを中心に、様々な応用に向けて実用化させようとするものです。ここで何故スイスのナノテク研究の総本山であるEPFLが主導するか?ですが、このプロジェクトのゼロエネルギ-動作を実現するために、様々な超低消費電力動作ナノデバイスの研究が含まれていることです。例えば、トンネルトランジスターやナノシリコンセンサー、CNTやグラフェンセンサー等です。(ご存知のように従来のMOSFETはどんなに微細にしても、そのOnOffを決める基本特性であるサブスレッシュホールド特性は、pnダイオード特性に依存しますが、トンネルFETは高濃度接合のトンネル電流特性を使うため僅かな電圧(電力)で動作します。またナノデバイスセンサーは同様に高感度であるために消費電力を低く抑えられるはずです。)

写真2 交流会の様子
残念ながら提案のあったGAプロジェクトは、比較的単期間で実現できそうであるという理由や、必ずしも基礎研究ではないと言った理由から、欧州の10年・本格大型プロジェクトには採択されませんでした(採択2件に対して、最後の4件の候補提案まで残りましたが)が、今後ECや各国のプロジェクトへ提案、或いは企業との共同研究を希望されています。
今回のビジネス交流会では、欧州のGAプロジェクト、日本からはMEMS協議会、MNOICやGSNの概要を紹介しあい、その後双方のプロジェクトにおいて、費用負担の考え方、IPを含む成果の取り扱い、日本の企業が欧州のプロジェクトに参加する方法等が議論されました。(MEMS協議会 三原 孝士)
参考URL http://www.ga-project.eu/
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