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2011年11月14日 (月)

第17回MEMS講習会「高度防災・防犯システムに向けたMEMS」をテーマに開催される

マイクロマシンセンターでは、MEMS産業の裾野を広げ、その発展を促進するために、人材育成の観点でMEMS講習会を開催しています。10月25日(火)東京大学山上会館において第1回MEMS講習会が「高度防災・防犯システムに向けたマイクロデバイスの課題と最新技術」をテーマに開催されました。主な講演内容は以下の通りです。
 基調講演は東京大学 藤田博之教授にお願いし「MEMS研究開発最新動向と将来展望」という題でMEMSの発展経緯から、最新のアプリケーションまで多くのトピックスを紹介して頂きました。
 本年度は、地震や原発の問題が大きくクローズアップされましたし、コンビニ強盗等新たな盗難件数が増大している昨今の状況を踏まえて防災・防犯をテーマに取り上げました。これまでこの分野にはMEMSデバイスはほとんど採用されていませんが、センサがキーデバイスとなるだけに、MEMSの将来のアプリケーションの一つとして期待することができます。
 第一部として防災・防犯に関連するシステム側から最新技術と今後の動向を講演して頂きました。元立教大学教授の佐取朗様から「セキュリティシステムとセンサの現状と将来」という題で、盗難の動向と今後の防犯システムに必要なセンサについてご講演して頂きました。また東京大学教授で福島原発の構内探査で活躍したロボットの設計に携わり、現在も災害対策本部の委員を務めておられる淺間一教授より原発対応を始めとする災害ロボット及びセンサの現状の課題と今後の動向について講演して頂きました。Mems2
 また東京大学地震研究所の新谷昌人准教授より地震の観測原理と最新の観測システムについて講演して頂きました。(独)情報通信研究所未来ICT研究所の寶迫巌副所長より「防災システムのためのテラヘルツイメージセンサ」という題でテラヘルツ光を用いると煙の中の人間を判別できること、受光素子にMEMS熱型アレイセンサが使えること他をご講演頂きました。
 総参加人数は60名で、講演終了後は会館内のレストランで懇親会が開催され、講演者を含めほとんどの方が参加されて積極的に交流を深めておられました。全体として盛況のうちにお終えることができて、講演者の皆様、参加して頂いた皆様にお礼を申し上げたいと思います。これからもより魅力あるMEMS講習会を企画致しますので皆様のご参加をお待ちしております。また今回の講習会で用いたテキストは有償で頒布させて頂きますのでご希望の方はマイクロマシンセンターまでご連絡お願いします。

Mems1

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