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2009年12月14日 (月)

The Third China & Japan Joint Seminar on Green MEMS and Sensor

平成211124日~25日に日本と中国とのMEMSセンサネットワークに関する合同セミナーが無錫市Millenium Hotelにて開催されました。このセミナーは産総研(前田上席研究員)と北京大(Haixia(Alice) Zhang教授)の主催で、日中合わせて13件の講演と活発な議論が行われました。

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講演は、日本から7件、中国から6件報告されました。産総研前田上席研究員からは、グリーンMEMSにおけるファシリテイマネージメントについて、その全体の取り組みのスキーム及びMEMSネットワーキングのアプリケーションへの波及及びその重要性を報告された。CO2ガスの具体的な削減についての質問や議論がなされました。中国の北京大学Zhang教授からは、中国におけるMEMS市場と企業活動の説明およびその活動に伴うセンサネットワークの重要な位置続け、コンセプトの報告がありました。またその有効性実証のために、北京大学のクリーンルームのグリーン化計画があり、そのネットワークセンサの構成として、グリーン面のみならず安全面も考慮して、モーションセンサ、オプテイカルセンサ(人のモニタ)、RF、SICの圧力センサ(ケミカル、高温に強い)をも含めているとの報告がありました。質問の中には、Question:粒子センサを含めているのか等、具体的な内容についてのデスカッションがあり、センサネットワークに関する関心度の深さが認識されました。伊藤先生産総研)から、MEMSチップ及びセンサネットワークの応用例として、にわとりの健康モニターシステムの報告がされました。体温センサと加速度センサの組み合わせで95%の確率でインフルの疾患がわかるという内容であり、中国にとっては、現在、鶏は10億羽以上飼育されていて、市場的に非常に興味があると意見がありました。須賀教授(東大)からは東大の無錫オフィスの活動の報告がなされ、来年には100m2のクリーンルームを立ち上げ、中国にての研究活動を積極的に展開していくメッセージを伝えられました。また常温接合技術の各種応用についても、会議での反応もよく、フレキシブル材料への応用についても興味があるという意見が出されました。中国側からは、MEMS技術の取り巻く環境についての発表がなされました。Dr,Li Gang Suzhou Microsensing Company)から、MEMSのベンチャービジネス環境についての説明があり、未だMEMS市場は未熟であり、MEMSファンダリーのサポートがない、MEMSスキルズを持ったエンジニアがすくない、MEMS産業がまだ育っていない、との報告がありました。すなわち中国では、MEMSのものづくりはまだ育っていないということであり、日本側からは、ファンダリーサービスを提供できる機会があるということではないかと感じました。Wang Hong(China Micro-Nano & Sensor Network Global Innovation Perk)からは、無錫市でのMEMS及びセンサーネットワークの活動の報告がありました。無錫市はMEMS企業に対しての誘致活動を行っており、その為の敷地及びインフラづくりを積極に展開しているとの報告がありました。 最後に、澤田教授(九州大学)から第4回のセミナーを来年8月日本北海道にて開催する予定の報告がありました。

このセミナーでは、日本側からは、産官学が一体となった取り組み、MEMS研究の技術的コア部分の報告、中国側からはMEMSを取り巻く環境、MEMSセンサ応用への取り組み等幅広い報告がなされ、参加者にとって非常に興味あるセミナーといえるものでありました。

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