2017年2月23日 (木)

内閣府SIP戦略的イノベーション創造プログラム(次世代農林水産業創造技術)「生体センシング技術を活用した次世代精密家畜個体管理システムの開発」平成28年度研究推進会議開催

畜産センサ研究コンソーシアム(代表研究機関:国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)動物衛生研究部門)で実施している内閣府SIP戦略的イノベーション創造プログラム(次世代農林水産業創造技術)「生体センシング技術を活用した次世代精密家畜個体管理システムの開発」の全参画研究者が集い、その年度の研究成果を報告する場である平成28年度研究推進会議が2017年2月20日(月)につくば国際会議場中会議室201において開催されました。
 参加者は内閣府、農林水産省、経済産業省等関係省庁からの来賓および外部アドバイザー(富士通(株)とオリオン機械(株)の有識者)も含め58名が参集しました(写真1:研究推進会議の様子)。

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           写真1 研究推進会議場の様子

 これまでの研究推進会議では各参画研究機関から詳細な成果報告と討議を行ってきましたが、今回は来賓のご挨拶の後、各課題の推進リーダから3年間の成果まとめの報告と活発な議論がなされました。製品化という観点からすると課題間で若干の温度差はありますが、各課題とも当初予定したプロトタイプのセンサが完成し、実証試験により、有用なデータが得られたとの報告がありました。そして、最後に外部アドバイザーおよび野口PDから講評を頂きました。研究推進会議の議事次第を以下に示します。

Ⅰ.挨拶
 農研機構 動物衛生研究部門 部門長
Ⅱ.来賓挨拶
 内閣府 政策統括官(科学技術・イノベーション担当)付
 農林水産省 農林水産技術会議事務局
Ⅲ.全体説明
 新井研究代表
Ⅳ.各課題の成果説明
 1.繁殖成績向上のための精密個体管理システムの開発
  (1) 腟内及び体表温センサを用いた受胎向上技術の開発
  (2) 高機能センサを用いた周産期管理の省力化に向けた技術開発
  (3) アニマルセンシング情報の時系列解析を基にした牛の微弱発情検知
    及び周産期疾病予防システムの開発   
 2.高度飼養管理と生産病防除のための精密個体管理システムの開発
  (1) 多機能型ルーメンセンサを用いた生産病の診断及び飼養管理技術の
    開発
  (2) 体表温センサを用いた疾病診断法及び飼養管理技術の開発
  (3) 自律神経機能の乱れからストレス状態の初期の兆候を検知する技術
    の開発
  (4) 無線式pHセンサを用いたルーメンアシドーシスの病態解析と防除
    技術の開発
 3.次世代精密家畜個体管理システムの実現に向けた調査研究
  (1) 家畜管理システムに必要なセンサの現状と動向並びにビジネスモデ
    ルの調査
Ⅴ.アドバイザーコメント
 富士通株式会社 
  オリオン機械株式会社
Ⅵ.PDコメント 
 北海道大学大学院農学研究院   野口 伸
Ⅶ.意見交換会

 マイクロマシンセンターからは11県215件のユーザアンケート結果と経済効果の調査結果を報告しました(写真2)。

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       写真2 マイクロマシンセンターの報告の様子

 ユーザアンケートからはコストが安く、導入メリットが明らかでフォローアップ体制のしっかりしたセンサシステムに仕上げれば、本プロジェクトで開発中のセンサシステムを導入したいとの声が大きく、また、直接経済効果としては繁殖成績向上により513億円、高度飼養管理により2,712億円あり、産業連関分析による間接的波及効果は20分野で2,959億円であることが分りました。残念ながら、本年度でプロジェクトは終了するため、大規模実証まで実施することはできませんが、各課題とも開発した技術を元に新たなプロジェクト予算を獲得するとともに、製品化をさらに進め、農家の方の役に立つ技術に仕上げることを約束して、散会しました。

 本研究は、内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「次世代農林水産業創造技術:(管理法人:農研機構生研支援センター)によって実施されました。

(一般財団法人マイクロマシンセンター 武田宗久)

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2016年8月 8日 (月)

Precision Dairy Farming関連国際会議参加報告

 2016年6月21日(火)~23日(木)にThe 1st International Conference on Precision Dairy Farming (PDF2016)が、また前日の2016年6月20日(月)~21日(火)にDairycare WG2が主催する関連ワークショップ「Activity measurement in ruminant research and beyond」がオランダのフリースランド州の州都レーワルデン(Leeuwarden)のWTC Leeuwardenで開催されました。
 PDF2016は過去3回の北アメリカでのPDF関連の会議を経て今年度第1回の国際会議として開催された記念すべきもので約350名の参加者を得て盛大に開催されました。
 会議の様子は以下を参照ください。
        (マイクロマシンセンター 武田宗久)

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2016年3月31日 (木)

生体センシング技術を活用した次世代精密家畜個体管理システムの開発プロジェクトのHPを公開


 このたび、生体センシング技術を活用した次世代精密家畜個体管理システムの開発プロジェクト(2014~2018年度)のHPを公開しました。
      http://www.sip-lws.org/

 本プロジェクトは、内閣府SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の下、次世代農林水産業創造技術分野の研究テーマの一つとして採択されたもので、畜産センサ研究コンソーシアム(代表研究機関:国立研究開発法人農研機構 動物衛生研究所)が主体となり鋭意研究開発を進めています。

 
〔プロジェクト概念図 〕

 今後、このHP畜産センサBlog と連動しながらプロジェクトに関する様々な情報発信を行っていきますのでよろしくお願いいたします。

(文責:HP管理者)




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2016年1月21日 (木)

欧州と豪州の畜産用センサの現状と動向


 第4回MEMS協議会海外調査報告会が1月21日にMMC新テクノサロンで開催され、今回は特に特別報告として世界の家畜に関連する報告がなされました。

    
              写真1 会場の様子

 この報告は特別報告として「欧州と豪州の畜産用センサの現状と動向」と題して技術研究組合NMEMS技術研究機構およびマイクロマシンセンターの武田宗久から、イギリス、エクスターのeCow社、オーストリア、グラーツのsmaXtec社、オーストラリア、ガトンのQueensland大学、および Sydney大学の報告がありました。

      
            写真2 武田から報告

 最初に畜産業の産業内の位置付けとして、国内の畜産は農業生産額の31%を占める最大(2.5兆円産業)であること、世界のスマートフォンの台数が2012年に約7億台に対して、牛の数は15億頭と極めて大きな数字であるとの報告でした。また子牛の誕生、生育、乳牛、健康管理や販売に至る産業形態も説明がありました。牛用のセンサとして各種体温計(深部、耳、膣等)、発情検知(モーションセンサ)、ルーメン(胃)のPHセンサの説明と、何故センサによる牛の管理が必要であるかの説明、受胎率の向上や、生産病(肺炎やストレス)等の課題の説明もありました。また現在取組を行っている、SIP次世代農林水産産業創造技術の研究内容の紹介によって、現在の最先端の状況も判りました。

 海外の状況として、最初に英国のeCOW社は、2007年に設立、Royal Agricultural 大学のToby Mittram教授がCEOです。PHセンサに無線モジュールを付けたセンサで、既に1000台以上が出荷されているようですが、実際に稼働しているのは250台とのことです。

 またオーストリア、smaXtec社は2009年設立、製品のラインナップは広く、Phセンサに加え、気象センサ、センサステーションも含み、出荷台数は2015年に2万台とのことです。このルーメンセンサPHセンサと温度センサを搭載し、センサ内メモリに蓄積したデータを纏めて送る仕組みです。

豪州の調査では、クイーンズランド大学とシドニー大学の調査報告がありました。この大学ではルーメンセンサや温度センサ、ストレスセンサを活用している(特に運搬時のストレス評価のため)とのことです。

                (報告者:マイクロマシンセンターの武田宗久)


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2015年12月17日 (木)

海外出張報告(オーストラリアにおける畜産センシングの調査)


 畜産大国であるオーストラリアにおいて、畜産センシングの現状及び市販ルーメンセンサの適用状況を調査するとともに実用化時の海外展開の可能性を検討するため、畜産用無線センサネット(グリフィス大学)、畜産の繁殖及び健康モニタリング(クイーンズランド大学)と生産性向上のためのモニタリング(シドニー大学)の権威を訪問したので、その結果について報告する。

 今回の調査で、オーストラリアにおける畜産センサシステムの社会実装に関しては、日本とはニーズが異なることが明らかになった。日本では、放牧ではなく畜舎において繁殖管理、飼養管理をしっかりと行って、高品質の肉や乳製品を生産するために、畜産センサシステムを活用することを考えている。それに対して、オーストラリアでは、人件費が高いこと及び全飼養頭数が2,600~3,000万頭と多いため、1農家当たりの飼養頭数が多い(北オーストラリアの平均的な農家の飼養頭数は約3,000頭とのことであった)ことから、多数の牛を少人数で管理するために、畜産センサシステムやロボットを活用することを考えている。しかしながら、現在内閣府の「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」の一環として、畜産センサコンソーシアム(代表機関:国立研究開発法人農研機構 動物衛生研究所[新井 鐘蔵])で研究開発している畜産センサの開発内容を紹介したところ、開発中の畜産センサはオーストラリアのニーズでも十分に使えることが分かった。従って、オーストラリアは開発畜産センサの実用化時に大きな市場となり得ることが明らかになった。以下各訪問機関での調査概要について簡単に述べる。

(1)グリフィス大学ゴールドコーストキャンパス

 グリフィス大学(英語:Griffith University)は、1971年に創立され、クイーンズランド州の州都ブリスベンと、観光都市として有名なゴールドコーストに位置する総合大学である。ブリスベンからゴールドコーストにかけて5つのキャンパスがある。今回訪問したゴールドコーストキャンパスは、最近では新しい学科が開設され、創立時キャンパスであるネイサンキャンパスよりも学生数が多くなっている。Micro and Nanotechnology Centre も2011年に新設されている。

 グリフィス大学では、MEMSセンサの権威のDr. Dzung Viet Dao(Senior Lecture)及び無線の権威のProf. David Thielを訪問し、SIPプロジェクトの概要を紹介するとともに畜産センサ用無線に関して、議論を行った。畜産用センサ無線では低消費電力化が重要であるとの認識で一致した。写真1にグリフィス大学のMicro and Nanotechnology Centre が入っているScience, Engineering, Architectureビルの写真を、写真2に訪問したDr.Dao及び伊藤先生とScience, Engineering, Architectureビルの玄関で撮った写真を示す。

      
    写真1 グリフィス大学Science, Engineering, Architectureのビル

      
 写真2 Dr. Dao(中央)、伊藤先生(左)とScience, Engineering, Architectureビルの玄関で


(2)クイーンズランド大学ガトンキャンパス

 クイーンズランド大学(英語: The University of Queensland)は、1909年創立のオーストラリアクイーンズランド州ブリスベン、セントルシア地区に本部キャンパスを持つ州内で最長の歴史及び最も権威ある大学である。4つのキャンパスがあるが、今回訪問したガトンキャンパスは、1897年にクイーンズランド農業大学として開校し、1990年にクイーンズランド大学の機関になったキャンパスで、農学と畜産関係の学科が集まるキャンパスである。1,068ヘクタールの広さを有する。

 クイーンズランド大学では畜産の繁殖及び健康モニタリングの権威であるProf. Michael McGowanを訪問し、SIPプロジェクトの概要を紹介するとともにオーストラリアの畜産センシングの現状を把握した。Prof. McGowanはe-Cow社のルーメンセンサを使用した経験もあり、こちらの方は、数週間は安定的に使用出来ていることが分かった。また、我々の開発するセンサに関して非常に興味を持って頂き、是非とも実証実験を行いたいとのコメントを得た。写真3にクイーンズランド大学獣医学部のビルを、写真4に今回訪問したProf. McGrown(右から2番目)及びDr David McNeill(右端)と獣医学部のビルの前で撮った写真を、写真5に奥の牛舎で暑熱対策の実験を実施しているクイーンズランド大学の牧場を示す。

     
        写真3 クイーンズランド大学獣医学部のビル

     
   写真4 Prof. McGrown(右から2番目)及びDr David McNeill(右端)と獣医学部のビルの前で

     
   写真5 クイーンズランド大学の牧場(奥の牛舎で暑熱対策の実験を実施)

(3)シドニー大学カムデンキャンパス

 シドニー大学(英語: The University of Sydney)は、1850年にオーストラリアのニューサウスウェールズ州(当時は植民地)の州都シドニーに設立された同国最古の名門大学である。約10のキャンパスを持つ。今回訪問したカムデンキャンパスはシドニー市街から車で2時間くらいのところに位置した獣医学部と農学部のキャンパスである。

 シドニー大学では肉牛のモニタリングの権威のAssociate Prof. Luciano A Gonzalez及び乳牛のモニタリングの権威のProf. Sergio C. Garciaを訪問し、SIPプロジェクトの概要を紹介するとともに飼育設備の見学及び畜産センシングに関する討議を行った。写真6に今回訪問したAssociate Prof. Gonzalez(左)とProf. Garcia(右)を示す。

       
  写真6 Associate Prof. Gonzalez(左)とProf. Garcia(右)

 Prof. Garcia は過去にKahne社のルーメンセンサを使用した経験があり、その結果、文献に記載されている通り、コンセプトとしては密度を軽くして、第1胃の上部に浮遊させて使用し、反芻時の逆流や肛門への移動を防止するため、フレキシブルな羽根構造を持っていることが分かった。羽根構造が壊れることはなかったが、信号受信レベルは非常に悪く数時間~数日しかデータ取得が出来ず信頼性は良くないことが分かった。

 また、世界に3台しかないスウェーデン製(Delaval社)の全自動搾乳システムを保有し、センサを含めた積極的な自動化の研究開発を進めていることが分かった。全自動搾乳システムによる飼育の手順を図1に示す。牛は普段は放牧場で牧草を食べているが、乳が張ってくると自分で全自動搾乳システムのところに集まってきて、順番に全自動搾乳システムに入る。そうすると、先端にカメラのついたロボットアームが乳頭の位置を計測して、乳頭部分に洗浄液をかけて洗浄した後、その位置に吸引器を持っていって、乳頭に吸引器をセットする。全ての乳頭に吸引器をセットするが、乳頭間隔が狭いため、エラーを結構起こしていた。全ての乳頭にセット出来なかった牛は搾乳量が所定の量に達しないため、1周目では出口が開かず、2周目で再チャレンジするとのことであった。24頭の牛が回転台で1周する間に搾乳をする。搾乳量も計測・管理されており、過去の履歴等から設定された所定の搾乳量を搾乳できれば、吸引器が外され、出口の扉が開いて牛は出て行く。牛が出た後は自動で回転台の糞尿が掃除されて、入口から次の牛が入って来る。以上の動作を繰り返すものであった。全自動搾乳システムを出た牛は自動給餌機に自分で行って、搾乳量に見合った濃厚飼料を貰って食べ、濃厚飼料を食べ終わるとまた自分で放牧場に帰って行くという手順であった。ルーメンセンサを投入した牛や濃厚飼料の量や内容を変更した等の実験牛も基本的には同じように飼育されており、e-Tag情報で判別して、一括して得られたデータを解析しているとのことであった。

 
         図1 全自動搾乳システムによる飼育手順

 本調査は、総合科学技術・イノベーション会議のSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)「次世代農林水産業創造技術」(管理法人:生研センター)によって実施したものである。
                       (マイクロマシンセンター 武田宗久)


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2014年11月12日 (水)

「生体センシング技術を活用した次世代精密家畜個体管理システム」が採択


 このたび畜産センサ研究コンソーシアム(代表研究機関:独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)動物衛生研究所)が提案した「生体センシング技術を活用した次世代精密家畜個体管理システム」が、農研機構生物系特定産業技術研究支援センター(生研センター)が管理法人をつとめる、SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)課題「次世代農林水産業創造技術」における「(1)農業のスマート化を実現する革新的な生産システム①高品質・省力化を同時に達成するシステムiv)繁殖成績の向上や栄養管理の高度化のための次世代精密家畜個体管理システムの開発」の包括提案として採択されました。
 http://www.naro.affrc.go.jp/brain/sip/files/SIP_Examination_outcome.pdf

 同じく技術提案として採択されました岩手大学の2テーマを合わせて、今後畜産センサ研究コンソーシアムで次世代精密家畜個体管理システムの研究開発を進めて参ります。以下研究の概要について簡単に紹介致します。牛の受胎率の低下や生産病の多発は、優良な子牛の生産や、肥育や搾乳などの生産性の高水準化の実現にとって大きな阻害要因となっております。

 この問題を解決するためには、日々変化している牛の繁殖機能や栄養・健康状態などの様々なバイタルサイン(生命情報)を連続的にモニタリングして、必要な牛の生体情報を個体ごとに見える化し、随時利活用できる技術の開発が必要となります。本研究では、必要期間連続で低侵襲に腟内モニタリングが可能な無線センサ端末や活動量をモニタリングできるインテリジェント首輪等を開発し、これを利用して発情行動が微弱化した牛においても授精適期を判定する技術を開発して受胎率の向上や分娩管理の軽減化を図ります。

 また、長期間連続して牛の第一胃(ルーメン)機能や体温、ストレス等の栄養生理機能を連続モニタリングできる無線センサ端末を開発し、これを利用して乳・肉の生産向上に効果的な飼養管理技術を開発するとともに、生産病(消化器病、呼吸器病など)の早期診断及び効果的な治療・予防技術を開発することを目的とします。研究イメージを図1に示します。また、図2に示しますように、リーディング22機関による産学官連携体制で研究を進めて参ります。


                図1 研究イメージ


                 図2 研究実施体制


 本研究で対象とする牛の生体センシング技術は、今後海外等との競争力強化に必要な農場の大規模化や、きめ細やかな高品質牛肉・乳生産を目指す地域型の中小規模農場経営のいずれにも導入可能であり、ICTを利活用した畜産分野における生産拡大に大いに寄与すると期待されています。

 研究期間は本年度から平成30年度までの5年間となります。今後得られました成果に関しましては、随時発表していくこととしております。  (マイクロマシンセンター 武田宗久)



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