2017年5月23日 (火)

2017年 第23回「国際マイクロマシンサミット」バルセロナ・スペイン開催速報

 マイクロマシンサミットは、年に1回、世界各国・地域の代表団が集まり、マイクロマシン/ナノテクノロジーに関する課題や展望につき意見交換する場です。日本の提案により平成7年3月に京都で開催されたのが始まりで、以後、各国持ち回りで開催されています。
 
 2017年は5月15日(月)から17日(水)までスペインのバルセロナで開催されましたので速報として報告致します。今回のトピックスは、” Micro and Nano Systems for Smart Cities applications”です。スペインは、関連研究所にセンサやMEMS,無線、半導体や集積回路、物性やナノ材料と言った複数の専門分野の研究者が同居する研究所が多く、多数の専門領域の融合が進んでいるのが特徴です。今回のオーガナイザーは、CNM-CSIC(National Microelectronics Center of Barcelona)の所長Carles Cané教授でした。
 今回は、欧州での開催で参加者も多く、21の地域から73名のデレゲイト、更にスペインからの10名程度のオブザーバの参加もあり、比較的規模が大きいと感じました。特に、今まで何年か不参加の期間があった、イギリスやカナダ、オーストラリア等の復帰、更にアイルランドや東欧の新規の参加国もあったのが特徴です。第一目はカントリーレビューで各国のスマートシティに関する話題提供があり、日本からも再生可能エネルギーの有効利用を目指すスマートコミュニティやインフラモニタリング関係の国家プロジェクトの話題提供がありました。また1日目の夕刻はラウンドテーブルとして、スペインにてスマートモニタリングを実際に実行している公的研究者や、企業による課題の報告や議論もありました。
 2日目は、個別話題の講演会で、23件の発表とMEMS企業を中心とするスマートシステムのラウンドテーブルがありました。日本からの発表は国際標準化の重要性と各国の参加を呼び掛ける内容でした。

Fig1

 図1 サミット会場の様子
 また3日目の技術ツアではカタルーニャ・バイオエンジニアリング研究所(IBEC)と、HPの研究開発施設への訪問がありました。IBECでは、最新のナノバイオ研究の研究紹介、またHP研究所ではインクジェット方式による最新の3Dプリンター技術や製品の紹介がありました。(国際交流担当 三原 孝士)

Fig2

 図2 HP研究所での3Dプリンター

Fig3

 図3 IBECでのナノバイオモジュール

| | コメント (0)

2017年5月22日 (月)

マイクロマシンセンター平成29年度事業計画について

 一般財団法人マイクロマシンセンターは、我が国科学技術イノベーションに不可欠なマイクロマシン/MEMS分野及びスマートセンシング分野(以下、「マイクロマシン/MEMS分野等」という。)の一層の発展を支援するため、非営利セクターとしての利点を生かしながら、以下のとおり、基盤技術の研究開発、事業環境整備及び普及促進のための取組みを一層強化していきます。

1.MEMS協議会事業では、まず、7年目に入りMEMS分野におけるオープンイノベーション実践の我が国最大の拠点となったMNOIC(マイクロナノオープンイノベーションセンター)について、産業界からの更なるサービス拡大・多様化の声に応えるべく体制整備の強化を目指します。
 また、スマートセンシング&ネットワーク(SSN)研究会においては、これまで実施 してきたWG活動から、3つのナショナルプロジェクトが生まれるなど一定の成果を上げてきましたが、本年度も引き続き、WG活動を中心に先端技術開発テーマの発掘・提案や、センサネットワークシステムの社会実装支援などの活動を進めていきます。

2. 我が国マイクロマシン/MEMS分野等のイノベーション創出に寄与し、その成果を活用した産業の発展に貢献すべく、本年度も、以下のような国/NEDOが主導する先端技術に係る研究開発プロジェクトの推進に参加します。

(1)道路インフラモニタリングシステム(RIMS)の研究開発2014-2018年度
(2)ライフラインコアモニタリングシステム(UCoMS)の研究開発 2014-2018年度
(3)学習型スマートセンシングシステム(LbSS)の研究開発 2016-2020年度
(4)センサ端末同期用原子時計(CSAC)の研究開発 2015-2018年度
(5)スマートセンシング・インタフェース(SSI)に関する国際標準化 2016-2018年度

3.その他、マイクロマシン/MEMS分野等の国内外の技術動向や産業動向の調査をはじめとする調査研究、刷新したMEMSセンシング&ネットワーク展の開催なども含めた内外関係機関との交流・協力、標準化の推進など、これまで当センターが推進してきた諸活動も引き続き拡充強化しつつ実施していきます。また、これらの活動の広報や成果発信のために、インターネット上でのホームページ、ブログ、電子版月例ニュース(MICRONANO Monthly)、報告書の電子化・公開及びMEMSデータベースの公開など、多様な媒体を活用した情報発信・情報公開に努めます。

| | コメント (0)

2017年5月 1日 (月)

「MEMS Engineer Forum2017」に出展

 第9回MEMS Engineer Forum 2017(MEF2017)は4月26日、27日、両国KFCホールにて、盛況に開催されました。マイクロマシンセンター(MMC)はこのフォーラムにMMCとMNOIC事業を紹介するポスター展示を行いましたので、簡単に報告いたします。

 MEFは、IoT, センサネットワーク、Industries 4.0、Society 5.0など21世紀のキーテクノロジーであるMEMS技術の現状及び10年後までをエンジニアを中心に語る国際会議です。200名程度の参加者の比較的こじんまりとした会議ですが、参加者は世界各地からMEMS研究者、開発者、技術者などが一堂に集い、密度の濃い議論がなされます。

 本フォーラムは、2009年3月の初開催以降、MEF2017で第9回を迎え、実行委員会委員長は東北大学 桑野博喜教授(写真1)が務めました。主な講演者として、内閣府の進藤秀夫大臣官房審議官(科学技術・イノベーション担当)、MEMS & Sensors Industry GroupのKaren Lightman氏、YOLE DEVELOPMENTのJean-Christophe Eloy氏、MEMSの父、MEMSの祖と称されるKurt Petersen 博士、また、日本からは、東北大学江刺 正喜教授、SPPテクノロジーズ株式会社神永晋氏、日本政策投資銀行小柳治氏らが2日間に渡り講演され、極めて豪華な顔ぶれとなりました。

 ポスター展示はKFC HALL ホワイエと、KFC HALL Annexの2か所に分かれて開催され、国内外42機関から出展がありました。MMCはKFC HALL 出入り口付近で、HALL直近の地の利に恵まれた場所で展示を行い(写真2)、マイクロナノ分野で産業化を推進し、次世代技術の基盤を構築してきた歴史や、産総研集積マイクロシステム研究センターの技術やMEMS大型研究設備を活用することにより、ユーザ企業の研究支援や事業化を推進しているMNOIC( MicroNano Open Innovation Center)の活動を紹介しました。特にMNOICについての問い合わせが多く、ユーザニーズに応じた幅広いコース選定を提供していること、並びに、研究員を派遣することなく研究委託や工程委託が可能なことに興味が寄せられました。今後も、わが国の産業競争力強化につながる活動を継続してまいります。
                  (MEMS協議会 渡辺 秀明)


写真1 桑野実行委員会委員長



写真2 展示の様子

| | コメント (0)

2017年4月26日 (水)

フレキシブル面パターンセンサの研究開発成果プレスリリース

 道路インフラモニタリングシステムの研究開発において、産総研と大日本印刷で行っているフレキシブル面パターンセンサの研究開発成果のプレスリリースを4月11日(火)に産総研及びNEDOから行いました。
 
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2017/pr20170411/pr20170411.html
 今回のリリースでは 圧電MEMS技術で作製した極薄PZT/Siひずみセンサをフレキシブル基板上にアレイ化し、保護フィルム、接着フィルムと一体化するフレキシブル面パターンセンサの作製技術を開発したこと、また、このフレキシブル面パターンセンサを高速道路橋に貼り付け、車両通過に伴う橋梁の動ひずみ分布をモニタリングした一連の研究開発成果を紹介しています(図1)。今後は公共の亀裂進展のモニタリングを中心に、現場での実証実験を行います。
 

Photo

図1(a)開発したセンサの全体像と拡大図、(b)(c)センサを用いた鋼橋溶接部付近のひずみ分布測定の様子

 リリースを受けて、本件に関する記事が下記の新聞およびウェブサイトに掲載されました。
 ・日刊工業新聞 4/12付 31面
 ・化学工業日報 4/12付 1面
 ・日刊産業新聞 4/12付 11面
 ・建設通信新聞 4/12付 3面
 ・日刊建設工業新聞 4/12付 3面
 ・日刊建設産業新聞 4/12付 2面
 ・マイナビニュース(WEB)4/12付
 (参照URL:http://news.mynavi.jp/news/2017/04/12/039/)
 ・日刊工業新聞 電子版(WEB)4/12付
 (参照URL:https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00424282)
 ・ASCII.jp(WEB)4/12付
 (参照URL:http://ascii.jp/elem/000/001/467/1467697/)
 ・EETIMES(WEB)4/12付
 (参照URL:http://eetimes.jp/ee/articles/1704/12/news026.html)
 ・Yahoo!ニュース(ニュースイッチ)(WEB)4/13付
 (参照URL:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170413-00010003-newswitch-ind)
 ・日経コンストラクション(WEB)4/19付
 (参照URL:http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/atcl/cntnews/15/00784/)
 ・日経産業新聞 4/25付 8面

       (国立研究開発法人 産業技術総合研究所 小林健)

| | コメント (0)

2017年4月20日 (木)

国際標準化IEC TC47/WG6,7アドホック会議報告(4月6-7日)


 IEC/TC47技術委員会傘下のMEMS関連の分科会であるTC47/WG6,7のアドホック会議が、4月6日から7日まで沖縄県那覇市の沖縄県市町村自治会館で開催されました。
 4月6日に開催されたIEC/TC47/WG6,WG7アドホック会議には、27名(日本9、韓国11、中国1、ドイツ1)が出席し、活発な意見交換が行われました。

 TC47国際幹事からは、2016年10月にフランクフルトで開催されたIEC/TC47/WG6,7会議の未確認議事録の紹介が行われ、若干の修正は有ったものの承認されました。
 WG6担当の文書審議には11件の案件が提案され活発な意見交換が行われた。WG7担当の文書審議には6件の案件が提案され、これもまた活発な意見交換が行われました。
 WG6,7に共通な事項としては、3件提案されました。
 一つ目は、Working programに登録されているPJの文書あるいは発行されたISの管轄をTC47直下のWG7に移行したいとの幹事の意向が表明されましたが、文書番号の変更を伴う作業となるためTC内では無理との判断となりました。
 二つ目は東大の鈴木祐二教授を3人目のコンビナに推挙するQ文書が対立候補なしで承認されたとの紹介があり、担当範囲の棲み分け案が紹介されました。
 三つ目は、次回のIEC TC47技術委員会の国際会議を、2017年10月9日にウラジオストックで開催することが報告されました。また、TC47/WG6,7のアドホック会議は、来年3月または4月に行うことが紹介されました。
                                竹内 南


| | コメント (0)

【平成29年04月の経済報告】

 本項は、マイクロマシン/MEMS分野を取り巻く経済・政策動向のトピックを、いろいろな観点からとらえて発信しています。

 

 平成2904月の経済報告をお届けします。

業務の参考として頂ければ幸いです。  

 

 内容は、以下のPDFをご参照下さい。

          「2017.04.pdf」をダウンロード

 

» 続きを読む

| | コメント (0)

2017年4月17日 (月)

医療MEMS研究会メンバ募集説明会を開催

 世界的な医療需要の増大に伴い、MEMS技術を使った医療用途センサ/アクチュエータ技術に脚光が当たっています。マイクロマシンセンターでは、以前より健康・医療関連MEMSに関連した研究開発を行ってきましたが、現時点で動いているプロジェクトはありません。

 そこで今般、医療ニーズの収集とソリューションの検討、さらにはPJ化の検討を行うための「SSN-WG5 医療MEMS研究会」を発足することとし、そのメンバ募集説明会を以下の通り実施いたしました。
 1. 日時:平成29年4月17日(月) 13:00~14:30
 2. 場所:秋葉原 (一財)マイクロマシンセンター 7F新テクノサロン
 3. 議事次第
  1) 開会挨拶 マイクロマシンセンター専務理事 長谷川英一
  2) 特別講演 経済産業省商務情報政策局 ヘルスケア産業課 
         医療・福祉機器産業室長 遠山 毅 氏
  3) WG5について(開催趣旨、進め方、等)
  4) その他

 当日は、賛助会員を中心とした約20機関、30名以上の方が参加し、特別講演にお招きした遠山 毅 医福室長から、医療機器を中心とした政策等を熱くお話し頂きました。

  
      


 研究会は、医工連携の最先端で活躍される有識者の方々をお招きしMEMSへの期待を語っていただき議論を進めていく予定です。
 説明会に参加された方々は熱心に聴講され、質疑が多数交わされました。多くの方が研究会メンバとしてご登録されることと推察されます。

第一回研究会は、以下の通りの予定です。
 第1回医療MEMS研究会(キックオフ)
  1.日時:6月7日(水)、15:00~
  2.場所:MMC新テクノサロン
  3.ミーティング内容(予定)
    1)WG5の構成メンバ紹介
    2)(仮)医工連携の現状とMEMSへの期待:
          東京女子医科大学 正宗 賢 教授
    3)(仮)次世代の医療機器とMEMS:
          オリンパス株式会社 長谷川 友保 氏

 ご不明な点は、事務局までお問い合わせいただき、今回の説明会に参加できなかった方もご参加のご検討頂ければと考えております。

           事務局: 一般財団法人マイクロマシンセンター 
         MEMS協議会 事務局次長 渡辺 / 小池 / 酒向 / 辻
 

| | コメント (0)

2017年4月 6日 (木)

「マイクロマシンセンター25年の歩み」のWebコンテンツをアップ


 マイクロマシンセンターは1992年1月に設立され、以来マイクロナノ分野の技術開発の推進、産業化支援のための環境整備に係る活動を行い、さらに近年では、超センサー社会/IoT社会実現のための様々な取組を進めています。本年でちょうど設立後25年経過したことから、これまでの四半世紀の活動の歩みを取りまとめました。

 設立からの四半世紀を、①1991年-2000年(マイクロマシン基盤技術の開発を進め、マイクロマシン実現に資する技術的なプラットフォームづくりを目指す)、②2001年-2010年(MEMS産業発展を目指す新たな技術開発への挑戦や産業化推進の活動(MEMS協議会活動)が中心)および③2011年以降(センシング&ネットワーク/IoT基盤技術技術の開発や超スマート社会実現のための活動が中心)の3つの期間に区分してMMC25年の活動を概観しています。

 今回は前の「マイクロマシンセンター20年の歩み」(2012.1)の内容を大幅に改訂し、新たなWebコンテンツ「マイクロマシンセンター25年の歩み」としてアップしました。
 → http://www.mmc.or.jp/gaiyou/ayumi25/

(投稿:青柳)


| | コメント (0)

2017年3月24日 (金)

平成29年03月の経済報告

 本項は、マイクロマシン/MEMS分野を取り巻く経済・政策動向のトピックを、いろいろな観点からとらえて発信しています。

 平成2903月の経済報告をお届けします。

 業務の参考として頂ければ幸いです。
  

 内容は、以下のPDFをご参照下さい。

「2017.03.pdf」をダウンロード

 

 

 

 

 

| | コメント (0)

2017年3月23日 (木)

MNOIC(マイクロナノオープンイノベーションセンター)の活動状況

 MNOICはTIAのMEMSオープンプラットフォーム拠点として、産総研集積マイクロシステム研究センター、筑波大学と連携して、MEMS研究の知の蓄積とMEMS試作ファンドリー活動などを幅広く行っております。事業開始後6年がほぼ経過し、この間産業界、大学等から強いニーズに加え、幅広い支持が得られております。ここではMNOICの2016年度活動状況をご報告致します。

1. 工程受託コースの増加
  産総研共用施設等利用制度を利用した工程受託コースのご利用は、
 開始した2014年度の4件から2015年度は26件、2016年度31件と順
 調に増加しています。

2.技術ノウハウの蓄積
 1)品質管理、工程管理活動
   6年間における活動の中で、品質管理、工程管理マニュアルの
   整備完了
 2)国プロ研究開発参画による新技術の蓄積  
  ・道路インフラ(RIMS):高耐久性パッケージ技術
  ・ライフラインコア(UCoMS):圧電薄膜プロセス技術
  ・IoTオープンイノベーション:段差基板上のポリイミド平坦化技術

3.人材育成・国際交流活動
 1)TIA連携大学院
  <MNOIC実習講座>
  「インフラおよび産業機器モニタに利用可能な、MEMSセンサの
   回路・システム実習」
 2)TIA-CuPAL
   (科学技術人材育成)「ナノテクキャリアアップアライアンス」
    への協力
 3)MEMS短期コース
   (タイ留学生研修)「さくらサイエンスプラン」への協力
 
4.広報・普及活動
 ・「MEMS センシング&ネットワークシステム展 2016」出展
                 2016/9/14-16(パシフィコ横浜)
  http://www.nanomicro.biz/mems/2016/09/2016916-4c83.html

 ・「センサエキスポジャパン2016」ポスター展示 
                2016/9/28-30(東京ビッグサイト)


         写真1 センサエキスポジャパン2016

 ・「TIAシンポジウム」ポスター展示 
                  2016/10/11(イイノホール)


            写真2 TIAシンポジウム

 ・「センサ・マイクロマシンと応用システム」シンポジウム 出展
            2016/10/24-26(長崎県平戸文化センター)
  http://www.nanomicro.biz/mems/2016/10/mnoic-1c7f.html

 ・「nano tech 2017」ポスター展示 
                2017/2/15-17(東京ビッグサイト)


           写真3 nanotech2017

 ・「微細加工ナノプラットフォームシンポジウム」ポスター展示
                   2017/3/8(東大武田先端知)
  http://www.nanomicro.biz/mems/tianmems/index.html

| | コメント (0)

«第27回MEMS講習会開催の報告