「2025年度 分野別動向調査報告書」発行について(MMC「国内外技術動向調査委員会」)
マイクロマシンセンターでは、国内外の最新かつ詳細なマイクロマシン・MEMS、及び、ナノ関連の研究開発状況の情報を収集・分析し、会員の皆様にお知らせすることを目的に、各年度MEMSの分野で代表的な国際会議を定点観測して、分野別動向調査報告書にまとめています。
2025年度は“Transducers2025(The 23rd International Conference on Solid-State Sensors, Actuators and Microsystems)”と“MEMS 2026(The 39th IEEE International Conference on Micro Electro Mechanical Systems)”を調査・分析しました。
以下に両国際会議の発表件数の動向概要を記載いたします。
“Transducers”はマイクロセンサ、マイクロアクチュエータに関する最先端の研究開発事例が発表される国際会議で、1981年にボストン(米)での第1回会合以来、隔年に開催されています。今回のTransducers2025は23回目で、2025年6月29日から7月3日にオーランド(米)で開催されました。
論文投稿数は805件で前回の863件より6.7%減少しました。採択件数は509件(口頭190件、ポスター319件)で、採択率は63.2%でした。加えて、Late Newsへの投稿97件からも41件が、ポスターとして採択されました。
国別の発表件数を見てみると、中国が最多の68件で(前回48件)、続いて日本40件(前回49件)、米国32件(前回17件)、韓国17件(前回13件)というような各国からの発表件数となっています。
発表内容の大分類別では、Fundamentals(基礎)が143件(26%)、Applied Devices/Systems(応用)が407件(74%)、基礎分野に関する発表と応用分野に関する発表件数の割合は、前回と比べると「基礎」が5ポイント増加しています。
発表内容の小分類別では、Mechanical Sensorが31件、Bio Medical Applicationsも31件と最も多く、続いてActuators22件、Radiation/Material Substance Sensorが21件でした。いずれの分野も前回より件数が増加しています。
次に、“MEMS2025”は、IEEEのMEMS技術に関する国際会議で、毎年開催されています。39回目にあたるこの会議は、2026年1月25日~29日の日程で、オーストリア ザルツブルグのSalzburg Congress Centerで開催されました。
投稿件数は880件(前回729件)で、昨年より約20%超増加しました。採択された論文数は、全体で415件(前回328件)、採択率は約47%(前回45%)でした。採択論文の地域別の割合は、アメリカ10%、ヨーロッパ&アフリカ12%、アジア&オセアニア78%となっており、アジア&オセアニア地域が大変大きな割合を占めています。中でも中国の発表件数が著しく増加しています。
国別では、昨年に続き中国が182件(前回114件)でトップとなり、第2位が米国43件(前回41件)、韓国43件(前回32件)で、第4位が日本36件(前回44件)と台湾36件(前回28件)で同数でした。次に、開催国のオーストリア12件(前回2件)、フランス10件(前回1件)、インド8件(前回8件)と続きます。
発表内容の大分類別では、Fundamentals(基礎)が386件(全体の44.0%、前回は35.28%)、Applied Devices/Systems(応用)が485件(全体の55.3%、前回は64.3%)と基礎研究分野の比率が9ポイントほど上がっています。
小分類別で50件以上となったのはDesign and Modeling(103件)、Radiation/Material Substance Sensor(86件)、Material(82件)、Mechanical Sensor(78件)、Tissue/Organ & Medical Applications(76件)、Actuator(66件)、Optical(65件)、でした。小分類別で 特に増加数の多い項目は、Design and Modeling(103件←56件:増加数47件)、Material(82件←27件:増加数55件)、Radiation/Material Substance Sensor(86件←56件:増加数30件)、Optical(65件←31件:増加数34件) などでした。
報告内容の詳細は、マイクロマシンセンターホームページ内の賛助会員ページにてご覧になることができます。(※ログインには、ユーザーID及びパスワードの入力が必要です。)
(調査研究・標準部長 古田 一吉)







(写真1)2025MEMS協議会推進委員会
図1 第29回マイクロマシンサミット概要
写真1 会場の様子
写真2 集合写真

写真5 Session1のパネルディスカッションの様子
写真6 テクニカルツアーの様子